金本あきらめん!休日返上で黙々打撃練習

[ 2008年10月10日 06:00 ]

打撃練習する金本

 阪神の首位陥落から一夜明けた9日、横浜スタジアムで行われた若手中心の指名練習に金本の姿があった。志願の参加。言葉はいらない。行動が、絶対にあきらめない強い決意を示していた。打撃練習で10分間を2セット。同組で打った高橋光、葛城の2倍に相当する時間だ。ロッカー室へ戻った後は、再びバットを持って鏡の前に立つと黙々と素振りを繰り返した。周囲に他を寄せ付けないほど張り詰めた空気を充満させる主砲に、岡田監督は「自分なりの調整がある。自分のスタイルを貫いたらええ。それぞれが万全の状態で次の試合にいってくれたらええ」と話した。

 10・8決戦に敗れて141試合目にして初めて首位から陥落。ナインのショックは大きい。残されたのは3試合。絶望のふちにいることは誰もが分かっているが、その窮状で金本は“動く”ことを選んだ。行動こそがどんな言葉にも勝る決意表明だった。
 「CSのことなんて考えてない。まだ決着は付いていない。可能性がある限りあきらめてへんよ」と岡田監督。巨人が横浜に敗れたが、自力優勝はまだない。現状では巨人の敗戦を祈るしかないが、まずはチームが残り試合すべてに勝つことだ。再逆転が奇跡というなら、奇跡を起こせばいい。阪神の戦いはまだ終わっていない。

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2008年10月10日のニュース