阿部 右肩痛めたが…先制ソロと二塁打

[ 2008年10月10日 22:12 ]

4回巨人2死、阿部が左越えに先制ソロを放つ

 【巨3-1ヤ】キャプテンが巨人を優勝へ力強くけん引した。阿部が2安打2打点の活躍で、2連覇を決めた試合の立役者となった。

 まずは0―0の4回、豪快な一発で均衡を破る。2死無走者から左越えに24号ソロ。ゴンザレスの外角直球を完ぺきにとらえた。「みんなちょっと硬くなっているので、このホームランで少しほぐれればいい。他の球場のことは関係なく、自分たちの野球をやるだけ」。自らのバットで優勝への重圧を取り除いた。

 2―1の6回には1死二塁から外寄りの直球をフルスイングすると、打球はあっという間に右翼手の頭上を越えた。貴重な追加点をたたき出す適時二塁打で、好投のグライシンガーを援護した。

 しかし、好事魔多しだ。その直後、けん制球で二塁へ頭から帰塁した際に右肩を痛めた。両足をばたつかせて痛がり、最後は担架に乗せられて退場。右肩を氷で冷やし、警備員に囲まれながら試合中に球場を離れ、病院へと向かった。

 小笠原は「今日は慎之助(阿部)が離脱して、負けられないと思った」とチームの思いを代弁した。球場に残した無念も同僚が晴らし、阿部の痛みも少しは和らぐことだろう。

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2008年10月10日のニュース