松坂 初戦先発正式決定!敵地不敗貫くぞ

[ 2008年10月10日 06:00 ]

球場関係者からサインを求められ苦笑いの松坂

 不敗神話に懸けた!レッドソックスの松坂大輔投手(28)が10日(日本時間11日)から始まるレイズとのア・リーグ優勝決定シリーズの初戦に先発することが正式決定した。今季敵地で無傷の9勝、レイズの本拠地(トロピカーナ・フィールド)でチーム唯一の勝利を挙げていることなどが買われた。地元メディアからは球数、四球の多さから開幕投手に疑問の声も挙がっているが、快投で雑音もシャットアウトを狙う。

 迷いはなかった。フェンウェイ・パークでの記者会見。フランコナ監督が開幕投手に指名したのは松坂だった。エースのベケットが、ベストの中4日で投げられる中での選択を、指揮官は「先発陣を均等に休ませる意味も含めこの順番が最適。エンゼルス戦後にはすでに決めていた。不安は一切ない」と説明した。
 抜てきの最大の理由は敵地での強さだ。松坂は今季、敵地で13試合に登板し9勝0敗、防御率2・37。前回3日のエンゼルス戦でも、5回3失点で勝利に貢献した。
 またチームが1勝8敗だったトロピカーナ・フィールドでも9月15日に唯一の勝利を挙げている。さらには7勝17敗とチームが相性の悪いドーム球場でも3勝0敗。あらゆる状況で結果を残している右腕に、指揮官も「被打率(大リーグ1位の・211)が低いように、走者を出しても切り抜ける力がある。何より絶対にあきらめない強い精神力もある」と信頼を寄せる。
 敵将マドン監督は松坂攻略法として「序盤で(簡単に攻撃を終わる)ショートイニングを避けること」と“待球作戦”を示唆。しかし、松坂に動揺はない。「ポイントでいい選手が並んでいる。なるべくミスを出さないようにしないと」と相手打線を警戒しつつも、この日の練習ではリラックスムード。感触を確認するキャッチボールで真剣な表情を見せた以外は笑顔が目立った。
 地元ボストンのメディアでは球数が多く早めに交代することが多い松坂での開幕を心配する報道もあった。首脳陣の期待を裏切るわけにはいかない。松坂の真価が問われる時がきた。

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2008年10月10日のニュース