巨人2年連続リーグV!原監督8度舞う

[ 2008年10月10日 18:46 ]

セ・リーグ2連覇を達成し、ナインに胴上げされる巨人・原監督

 プロ野球セ・リーグは10日、首位巨人が勝ち、2位阪神が敗れたため、巨人が今季143試合目で2年連続32度目(1リーグ時代を含めると41度目)の優勝を決めた。優勝へのマジックナンバーを「2」としていた巨人は、最多勝を確実にしている先発のグライシンガーが好投し、3―1でヤクルトを下した。阪神は横浜に3回に2点を先行し、5回にも1点を追加したが、村田に逆転3ランを喫して3―4で競り負け、2位が決まった。日本シリーズ出場権を争うセのクライマックスシリーズは、第1ステージ(3試合制)の2位阪神―3位中日が18日から京セラドーム大阪で行われ、その勝者が22日から東京ドームで行われる第2ステージ(6試合制)で巨人と戦う。

 【巨3-1ヤ】ライバル阪神の敗戦を見届けると、巨人の原監督は現役時代の背番号と同じ8度、小雨を落とす夜空に舞った。

 独走を許した阪神とのゲーム差は、最大で13ゲームもあった。球史に残る逆転劇で2連覇を果たした指揮官は「よくぞ、ここまで来た。13ゲームは重かった。その意味では格別。胴上げは天にも昇る気持ちだった」と赤らめた目で実感を込めた。

 グライシンガーが9回2死まで1失点に抑え、最後をクルーンが締めた。先発右腕の気合の入った好投を、打線は4回から6回にかけて1点ずつ挙げて、後押しした。

 先制ソロと3点目の適時打を放った阿部は、6回に二塁塁上で右肩を負傷した。担架に乗せられグラウンドを後にする主将の姿に、チームはさらに発奮。亀井らの体を張った好守も光った。
 原監督は阪神最終戦の8日を振り返りながら「試合前、岡田監督が『ついに、ここまで来たな』と言ってくれ、勝負の厳しさと覚悟を感じさせてくれた。阪神のおかげで素晴らしいペナントレースになった」と声を震わせた。
 巨人で天国も地獄も見てきた勝負師は、歴史的な優勝を喜びつつ、自軍を刺激し続けてくれたライバルへの感謝も忘れなかった。

続きを表示

2008年10月10日のニュース