慶大・中林 やる気沸くビデオ効果絶大!

[ 2008年9月29日 06:00 ]

 東京六大学野球第3週最終日は28日、東京・神宮球場で2回戦2試合が行われた。第1試合は早大の松下建太投手(3年)が立大を2安打完封し、勝ち点を2とした。第2試合は慶大が連覇を狙う明大に連勝し、勝ち点1を挙げた。先発した中林伸陽投手(3年)はリーグ戦通算10勝目をマークした。

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 エース中林が開幕4戦目で今季初白星。連覇を狙う明大を8回5安打1失点に抑えての105球に、喜びを爆発させた。「テンポ良く投げられた。とにかく勝てて良かった」
 前日の7回109球に続く連投となったが、先輩の加藤(ヤクルト)も通った整体で体調は回復。4回に1点を失ったが、追加点は許さなかった。13日の法大1回戦はサヨナラ3ランを浴びて敗戦。寮で士気を上げるために放映される「モチベーションビデオ」の冒頭には被弾した模様が繰り返し流され「悔しさがわいてきた」。痛恨の1球をバネにした。
 母校・慶応は今夏の甲子園で8強入り。「今年は慶応の年(義塾創立150周年)。次も全力でいきたい」。兄貴分も学生野球の聖地で暴れ回る。

 ≪松下復活の完封ショー≫早大の3年生右腕・松下が復活の白星だ。リーグ戦2度目の完封でチームを連勝に導き、仲間とハイタッチ。「勝ち点を取れて良かった」。140キロ台の直球に、後輩の斎藤から伝授されたツーシームなど多彩な変化球を内外角に投げ分けた。今春の明大1回戦でサヨナラ2ランを被弾。優勝を逃し、一時は野手転向まで考えたというが「次からもこういう投球をしたい」と自信を取り戻した様子だった。

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2008年9月29日のニュース