黒田、次は地区シリーズ

　【ドジャース１―３ジャイアンツ】ドジャースの黒田はプレーオフへの調整試合で、好投手リンスカムと投げ合い、５回２安打無失点。１点リードの場面で、６７球で降板した。だが、救援陣が逆転され、２けた勝利を逃した。

　内容は圧巻だった。中７日で球威十分の速球、変化球をコースに決め、二塁を踏ませなかった。余力を残して最終登板を終え「１０勝にこだわらなきゃいけないかなとは思っていたが、プレーオフの方が大事」と振り返った。
　移籍１年目は９勝１０敗。黒星が先行した。「試合数の多さと登板間隔の短さに苦労した」と振り返ったが、先発で１８３回１／３を投げ、防御率３・７３は胸を張れる数字だ。
　１０月１日から地区シリーズが始まる。黒田が待ち望む「負けたら終わりの戦い」。相手となる福留のカブスからは今季、完封勝利を挙げた。第３戦に先発。「大事な試合を任された。しっかり気持ちを切り替えて、挑みたい」と意気込んだ。（共同）