折れたバット当たっても!ダル自己最多16勝

[ 2008年9月29日 20:59 ]

9回、ロッテ2死、里崎を空振り三振に仕留め、雄叫びを上げるダルビッシ

 【日2―1ロ】日本ハムは6回に田中の11号ソロで先制。1―1の8回1死一、三塁では田中の二ゴロが野選を誘って1点を勝ち越した。ダルビッシュは12三振を奪って5安打1失点で完投、自己最多の16勝目を挙げた。ロッテの連勝は4でストップした。

 ≪「痛がることなら誰でもできる」≫崖っ縁の日本ハムを踏みとどまらせ、3位に再浮上させたのは、やはりエースだった。敗れればクライマックスシリーズ(CS)進出が困難になる大一番で、ダルビッシュが1失点の完投勝利。「試合前から勝てるものと思って調整してきた。重圧のかかる試合で勝つことが僕の仕事」と言ってのけた。
 4回にロッテ側が投球フォームの問題点を指摘し、揺さぶりをかけてきた。5回は折れたバットが体に当たった。それでもクイックモーションで対応したり、「痛がることなら誰でもできる」と平然と力投を続けた。
 7回に同点とされた後の2死二、三塁では、大松を真ん中のカーブで見逃し三振。「直球を待っていると思ったので、わざとストライクゾーンに投げた」。失点に乱れることなく、打者心理を読む冷静な投球も光った。
 12三振を奪い、奪三振数が2年連続で200の大台に到達。チームでは初となる4試合連続2けた奪三振と、自己最多の16勝目を飾った。
 それでもまだ充実感はない。10月1日は今季最終戦。お立ち台で「あさっても勝てるように中継ぎで投げると思う」。114球を投げての中1日での救援登板を志願し、チームのCS進出への執念を表した。

続きを表示

2008年9月29日のニュース