競演お立ち台 新井「さすが僕のアニキ」

[ 2008年9月29日 21:47 ]

お立ち台で笑顔を見せる新井(左)と金本

 【神5―3広】久しぶりに並んだお立ち台。新井が決勝2ランの金本に「さすが僕の兄貴」と言えば、金本は「言葉がありません」と返す。2人の絶妙な掛け合いに甲子園が沸いた。

 3―3の8回だった。先頭の新井がこの日3本目の安打となる右前打を放つ。「第5腰椎の疲労骨折」からの復帰で、7月27日以来の先発出場。屋外でのフリー打撃すら再開していない中での出場だった。「準備期間とかそういうことを言ってられる状況じゃない。とにかく気持ちを出して、がむしゃらに」と言う。試合後、ユニホームは泥だらけだった。
 弟分の心意気に金本が応える。カウント2―2から3球ファウルで粘って8球目。内角の直球を高々と右翼席へと運んだ。ここのところ不振に陥っていただけに「1カ月ぶりに仕事をした気がする」と金本。新井の復帰に「全然待っていなかった」とおどけながらも、本塁打で祝った。
 巨人とのゲーム差を1に広げ、優勝へのマジックは「7」に。「何でもいいから勝てばいい。やるしかない」と新井。残り8試合。3年ぶりの優勝に向け、ようやく役者がそろった。

続きを表示

2008年9月29日のニュース