小松でオリックスCS進出マジック「1」

[ 2008年9月29日 06:00 ]

<西・オ>完投で15勝目を挙げた小松を清原(左)とローズ(右)がお出迎え

 【オリックス7-2西武】】西武を下した2位のオリックスはCS進出マジックを1とした。29日の西武戦に勝てば9年ぶりのAクラスと初のCS進出が決まる。

 小松がキターッ。12球団ダントツの192本塁打を量産している西武打線に低めに変化球を集め、5安打2失点完投。前夜のサヨナラショックを吹き飛ばす力投で、チームもCS進出マジックを「1」とし9年ぶりのAクラスに王手をかけた。
 「15勝ですが、岩隈くんは20勝している。僕は完封もないですしね。これで満足していいのか、という思いは強い。これからも常に上を向いてやっていきたい」。敵地とあり恒例の「キターッ」はお預けとなったが、チームでは95年の平井以来、13年ぶりの15勝目をマーク。さらに93年の野田以来、先発9連勝のオマケまで付いた。
 押しも押されもせぬ“連敗ストッパー”だ。「チームが連敗していても意識しないように、ある意味“KY”で投げていこうと思っている」。今季、チームが敗れた次の試合で11度先発し10勝1敗。何度も苦境を救い、流れを好転させてきた。
 社会人のJR九州時代からプロ1年目の昨年まで、公式戦登板日には必ず無精ひげをそっていた。しかし今年からやめた。「もういいかなと思って。しっかり腕を振って自分の投球をするだけ」。自信と結果を手に入れた小松にとってゲン担ぎは必要なかった。
 「最後までよく投げてくれた。本当に頭が下がる」と大石監督。一呼吸置くと「きょう勝って決めます」と力を込めた。4年ぶりのリーグVを達成後“休眠状態”の西武を一気にのみ込む。

続きを表示

2008年9月29日のニュース