星野に吉報!森野サヨナラ!岩瀬ピシャリ

[ 2008年7月30日 06:00 ]

9回裏、中日2死二塁、森野(中)は左中間にサヨナラ打を放ち、3ホーマーの中村紀(右上)らにもみくちゃにされる

 【中日5―4横浜】こちらも北京戦士が決めた。中村紀が1試合3発で振り出しに戻した9回2死二塁から、中日・森野が左翼フェンス直撃のサヨナラ打。「あの場面は勝負してくると思った。打てて良かった。気分良く五輪へ?そうですね」。チーム今季4度目のサヨナラに気持ち良さそうに汗をぬぐった。

 “逆転選出”でつかんだ北京切符だ。左ふくらはぎを痛めて1次から2次39人に絞り込まれた時点で候補から外れたが、17日の最終選考で内外野とも守れるユーティリティーぶりに白羽の矢が立った。昨年のアジア予選(台湾)も追加招集から代表入り。五輪代表合流前のラストゲームで結果を残すあたり、ラッキーボーイの予感十分だ。
 星野ジャパンのトリプルストッパーの1人、岩瀬もきっちり仕事を果たした。同点の9回に登板すると5番・吉村以下の3人でピシャリ。3勝目が転がり込んだ。「気持ちの整理をして五輪に臨みたい」
 川上、荒木を加え、12球団最多の選出となった4選手は日の丸のユニホームでも大暴れする。

 ≪ノリ3発≫中村紀が大当たり。第1打席で右中間へ逆転2ラン。6回は得意の右方向に「狙っていた」という同点弾。再び勝ち越された8回は3本塁打目の同点弾がバックスクリーンに吸い込まれた。7年ぶりの1試合3発。5月に打率3割を超えていたが、2割7分台まで低迷。体の切れを良くするため、落合監督直々に連日ノックを受けていた。サヨナラ勝ちを呼び込む爆発に中村紀は「負けているところで打てて良かった」と会心の笑みだった。

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2008年7月30日のニュース