見たい!お願い!ダル球宴6連続奪三振

[ 2008年7月30日 06:00 ]

 ドリームマッチの季節がやってきた。「マツダオールスターゲーム2008」は7月31日に京セラドーム、8月1日に横浜スタジアムで開催される。注目は日本ハムのエース・ダルビッシュ有投手(21)だ。昨年は監督推薦での出場だったが今年は選手間投票とファン投票でトップを獲得、堂々の2年連続出場となった。21歳の若き右腕がどんな伝説をつくりだすのか?真夏の祭典を見逃すわけにはいかない。

 2年連続となる球宴出場、昨年より喜びは大きいものになった。初めて実施された選手間投票、パ・リーグの投手部門でダントツだったダルビッシュは「それが一番うれしい。打席で自分の球を見てもらっているわけですから」とはにかんだ。5月27日の開催要項会見では「ファン投票は田中君(楽天)がいるので難しい」と話していたが、フタを開けてみれば2位・岩隈に12万票差をつけるぶっちぎりのトップ。21歳右腕はプロ4年目にして選手からもファンからも認められる絶対エースに成長した。
 3月20日の開幕戦(ロッテ、札幌ドーム)。2年連続で開幕投手となったダルビッシュは自己最速にあと1キロと迫る153キロをマークするなどロッテを4安打完封、10奪三振と力でねじ伏せた。24日には待望の長男が誕生、サエコ夫人の出産に立ち会い勇気をもらった。家庭に戻ればおしめを替えたりミルクを与えたりする心優しきパパは「家族が自分の力になっている」と公言する。
 3、4月は7試合で5勝0敗と絶好調、2度目の月間MVPにも輝いた。5、6月にやや調子を落としたものの6月17日の広島戦(広島)から5連勝、7月11日のソフトバンク戦では昨年より約1カ月早く10勝目をマークした。前半戦ラスト登板となった7月24日のロッテ戦(札幌ドーム)では2度の交代打診を拒否して勝利への執念を見せた。結局、8回で交代→敗戦投手となったがプロ最多となる165球の熱投。「200球でも250球でも投げられるように練習している。どんな状況でも自分の球は投げられる」という熱投はファン、そしてチームメートの心を熱くした。
 球宴では31日の第1戦(京セラドーム)の先発が確実、地元・大阪での“凱旋登板”となる。MVPについては「2イニングしか投げないし優秀選手止まりでしょう」と笑うが、逆に短いイニングだから最初から100%の力で投げることができるとも言える。セの強打者から6連続奪三振なんて夢を簡単に実現しそうなのがダルビッシュの凄いところ。絶対エースの右腕から繰り出される剛球が新たな伝説をつくる。

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2008年7月30日のニュース