単調な松坂…天使は容赦なく襲い掛かった

[ 2008年7月30日 06:00 ]

7安打6失点で2敗目を喫した松坂

 【レッドソックス5―7エンゼルス】レッドソックスの松坂大輔投手(27)は28日(日本時間29日)、ボストン(米マサチューセッツ州)のエンゼルス戦で5回0/3を投げ、今季ワーストタイの7安打を浴びて6失点KO。2敗目を喫した右腕は30球団最高勝率チームに完敗を認めた。

 「エンゼルスのように強いチームにはもっとメリハリをつけた投球をしないといけない」
 2回に1失点も、3回から5回は3人ずつで片づけ波に乗りかけた。しかし、6回先頭フィギンズに2―0から四球。そして続くコッチマンの初球に盗塁を許した。「得点圏に走者を置いても還さなきゃいい」。だが、身上の粘りはエ軍に通じない。コッチマンに逆転2ランを許すと連打で一、二塁。ハンターにはカウント1―2からのチェンジアップを左中間席へ運ばれた。1試合2被本塁打は今季初めてだ。
 エ軍ソーシア監督は「松坂は力強い直球に多彩な変化球がある。その中でウチはよくボールを見極めた。そして(打者3巡目の)6回にはアグレッシブにいけた」と語った。フィギンズ出塁後の3連打はすべてカウント1―0から。松坂も「簡単にストライクを集めすぎた」と反省したが、2巡目まで球の軌道を見極めた上で打って出る打線の集中力は松坂を上回った。これでレ軍の対エ軍戦は6連敗となった。
 メジャー50戦目の登板を白星で飾れなかった松坂は「負けたのは悔しいですけど、いい勉強になりました」と語った。連覇にはプレーオフで倒さなきゃいけない相手。その時、この日の教訓を生かさなければいけない。

 ▼データ 松坂はメジャー通算50試合目の登板で26勝を挙げている。レ軍では最近50年でクレメンスの29勝に次ぐ記録だ。また、50試合登板での奪三振287は、レ軍史上4位の記録(1位はペドロ・マルティネスの421個)となった。ちなみに日本人投手の50試合時点では野茂、石井の23勝15敗を上回り、トップの勝利数となっている。

 ≪ラミレス笑顔なき14年連続20発≫ラミレスが史上8人目の14年連続20本塁打を達成した。9回にエ軍守護神F・ロドリゲスから左越えソロ。前日は「双方の球団がハッピーならトレードも認める」としたトレード拒否条項撤回発言が全米の話題を呼び、28日も複数の米メディアがアストロズ・テハダとのトレード交渉開始を報じた。その状況に加えてチームは敗戦。金字塔達成にも本人の表情は浮かなかった。

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2008年7月30日のニュース