星野に吉報!村田が横浜初の3年連続30発

[ 2008年7月30日 06:00 ]

4回横浜無死、村田が左中間に30号同点ソロを叩き込む

 【横浜4―5中日】球場を引き揚げる男・村田の表情は自信に満ちあふれていた。自身最速92試合目で横浜の球団史上初3年連続30本塁打を達成。巨人・ラミレスと両リーグ一番乗りの“同着30号”は横浜では59年の桑田武(当時大洋)以来49年ぶりの快挙となった。

 チームのサヨナラ負けに笑顔はなかったが「(30本は)目標になっていたので無事に打てて良かった。できるだけ一番上のメダルを目指したい」と言葉に力を込めた。
 勝利への執念を体現した。1点を追う4回に左中間へ滞空時間の長い30号ソロを放つと、6回1死三塁では勝ち越しの中犠飛。「村田はどんな状況でも一発狙いの雑な打撃をしない」と大矢監督が絶賛する状況に応じた打撃で4番の仕事をきっちり果たした。五輪でチームを離れる主砲は守護神・寺原が打ち込まれての敗戦に「みんなに“頑張って”と言われたが“おまえらが頑張れ”と言った」と意気消沈のナインを逆に叱咤(しった)した。
 予選からロッテ・サブロー、中日・井端ら“戦友”が落選。井端には28日の試合中に「出られる機会をもらったんだから頑張れよ」と声を掛けられて「出たくても出られない選手の分までやらないと」と胸が熱くなった。チームにとっては痛手だが、指揮官は「うちで働いているぐらい五輪で頑張ってほしい。金メダルを獲って帰ってきてくれれば」とエールを送った。「チームの代表でもある。誇りを持って戦いたい」。絶好調の“ハマの主砲”が北京での大暴れを誓った。

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2008年7月30日のニュース