大隣グイグイ145球フィニッシュ

[ 2008年6月12日 22:36 ]

 【ソ3―2中】球威は最後まで落ちなかった。大隣は145球目となる143キロの直球で最後の打者、中村紀を空振り三振に仕留めると、グラブを叩き、笑顔を見せた。今季3度目の完投勝利で、チームトップに並ぶ6勝目を挙げ「最近では一番良かった。ストレートで勝負できたのは大きい」。

 初回に失点する悪癖も出たが、引きずることなく投げ抜いた。勢いのある直球でファウルや空振りを誘い、ストライクを先行させる。有利なカウントからは「大胆にいけた」と攻めの投球で打者を抑え込み「真っすぐが戻ってきたのが一番大きい」。王監督は「よく投げてくれた。スピードが落ちないで、攻める気持ちを最後まで持ち続けた」と称賛した。
 4月2日にプロ初完封を飾って以来「ふがいない投球が多かった」と言う。だが、ここ4試合では負けなしの3勝と調子を上げている。白星を一つ先行させた左腕は「やっと勝ちが先行した。(2勝に終わった)去年の分まで、という気持ちがある」と力強く話した。

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2008年6月12日のニュース