明大9時から熱闘 関西国際返り討ち

[ 2008年6月12日 06:00 ]

 全日本大学野球選手権第2日は11日、1、2回戦8試合が行われた。神宮第1試合では27年ぶりの大学日本一を目指す明大のエース・岩田慎司投手(4年)が関西国際大を3安打1失点完投に抑え、8強入りした。また同第4試合では前回準Vの東海大が金沢星稜大に8―1の7回コールドで圧勝した。12日は神宮で準々決勝2試合、東京ドームで2回戦4試合が行われる。

【日程&結果


 【明大3―1関西国際大】このマウンドで負けるわけにはいかない。9回無死満塁を1失点で切り抜けた岩田は涼しい顔で振り返った。「最後は慎重になったけど、慣れ親しんだ場所ですから」。スライダーを武器に6回1死まで完全ペース。完封こそ逃したが、わずか95球完投で「打倒東京六大学」に燃える関西国際大を返り討ちにした。
 “本職”の投球だけじゃない。DH制が使える今大会でリーグ戦打率・360の打力を買われ7番で出場。9安打3得点の打線にあって2安打と存在感を見せつけた。
 チームはここ4日間、午前9時プレーボールに合わせ5時半からの練習で“早朝決戦”に備えた。岩田は「9時からの試合は高校(東邦)以来です」と苦笑いしたが、スタンドで見守る横浜・武居スカウトは「リーグ戦より制球力がある。これからもっとよくなるね」と熱視線を送った。
 「岩田が打って走って投げる。これが明大野球です」と全国大会初勝利の善波監督が満足げにうなずく。81年以来6度目の全国制覇へエースも「リーグ優勝は通過点。頂点に立ちたいとみんな力を合わせて頑張ってきたんですから」と力強く言い切った。

続きを表示

2008年6月12日のニュース