115試合無失策 井口が最も堅守の二塁手

[ 2008年5月26日 15:05 ]

 現在の米大リーグで最も堅守の二塁手はパドレスの井口だ。昨年6月12日の失策を最後に、25日まで二塁手として出場した115試合で無失策を続けている。現在、継続中の記録で二塁手としては最長。

 井口は「いずれエラーは出ますよ」と笑いながら話す。ただ、その笑顔の裏には二塁の守備に対する確かな自信がある。
 内野で最も多彩な動きを求められるともいわれる二塁手だが、すべてに肝心なのは「バランス」と言う。そのバランスを保つため「基本的に派手なプレーはいらない。毎日ノックを受けて準備をしておけば、変なエラーはしない」と試合前の練習には丁寧に取り組む。
 試合では1球ごとに集中して感覚を研ぎ澄まし「バットの角度も見て、なるべく早く反応する」ように打球を待つ。地道な練習と、プレーボールからゲームセットまで保ち続ける集中力が無失策につながっている。
 併殺プレーでは一塁走者の猛スライディングでけがをするリスクもある。芝の長さや土の硬さ、グラウンドの傾きまでが異なる個性的な大リーグの球場。井口は「やりがいがある」と話す。
 二塁手の大リーグ記録は一昨年からことしにかけてポランコ(タイガース)がつくった186試合。井口はどこまで記録を伸ばすか。(共同)

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2008年5月26日のニュース