赤星 ミスばん回で2試合連続決勝打

[ 2008年5月26日 06:00 ]

<阪神・西武>7回2死一、二塁、新井の左前打で生還し、ナインに祝福される赤星

 【阪神5―1西武】まるで筋書きのあるドラマのようだった。葛城の中前適時打で追いついた7回2死二塁から赤星が勝ち越しの中前タイムリー。24日のソフトバンク戦から2試合連続の勝利打点だ。

 「僕のミスで1点を取られたのでばん回するチャンスが来たと思った」。6回の守備で先頭・中島の右中間への打球を処理した際に雨で湿った芝に足を滑らせ、二塁まで進塁を許した。記録は二塁打ながら「普通に投げていれば(二塁で)アウトにできた。その後に先制点でしょ」と思っていたからこそ必死だった。
 リードオフマンの奮起で猛虎打線に火がついた。続く平野が四球を選び3番手・小野寺を引っ込めると、セットアッパー岡本真も新井、金本の連続適時打で粉砕だ。「何とか食らいついていこうと思っていた。もう1点取りたいところでしたから」と新井。5安打5得点、打者9人の猛攻で、セ・パ首位対決第1Rを制した。
 阪神は両リーグ最少の20本塁打に対し、西武は両リーグトップの72本塁打。「つなぐ野球」で超重量打線を上回ったことになる。今季最多タイの貯金16に、岡田監督も「あの点差なら逆転しないといけない。みんなよくつないだ」とねぎらった。18日のヤクルト戦で再発したけいつい椎(つい)間板ヘルニアと闘いながら、赤星は「あす(26日)も勝つつもりで頑張ります」。“シリーズ前哨戦”を連勝で締めるつもりだ。

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2008年5月26日のニュース