ヤンキースタジアムに思い出残す一発

[ 2008年5月26日 09:40 ]

 【ヤンキース6―5マリナーズ】弾丸ライナーで右翼席に飛び込んだ一撃に敵地の観衆が押し黙った。マリナーズのイチローが3回に先制の3号ソロ。2ボールからの高めの直球を強振した。「角度をつけやすい高さだったからね」。普段よりもゆっくりとダイヤモンドを回ったのは、この日が現在のヤンキースタジアムでの最後の対戦となったからだ。

 2001年のデビュー以来、思い出は多い。ホームグラウンドではないが、ファンの熱狂度や盛り上がりを特に気に入っていた。「ほかと違ってヤジにも味がある」と話したこともある。ヤンキースタジアムでは昨季まで打率3割4分8厘で、今季も6試合で26打数8安打。「きょうは、それを話す体力がない」と多くを語ろうとしなかったが、さまざまな感慨を抱く一発だったようだ。
 チームは逆転負けで今季ワーストの6連敗。抑えのプッツを8回から投入しながらの逆転負けには「(前日までの一方的な敗戦より)もっと厳しいんちゃう?」。一転して自嘲気味だった。(共同)

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2008年5月26日のニュース