禁止薬物 巨人がゴンザレスを退団処分へ

[ 2008年5月26日 20:10 ]

ゴンザレス内野手

 日本プロ野球組織(NPB)は26日、巨人のルイス・ゴンザレス内野手(28)から興奮薬として禁止薬物に指定されているクロベンゾレックス、アンフェタミン、パラヒドロキシアンフェタミンが検出されたため、ドーピング違反で同日から1年間の出場停止処分を科したと発表した。

 この処分を受けて巨人も緊急会見し、清武英利球団代表はゴンザレス内野手との契約を解除する方針を明らかにした。日本のプロ野球界でドーピング違反による解雇は史上初。
 また巨人は清武英利球団代表と島崎雅夫国際部長をけん責処分とした。現場のトレーナーには処分は科さなかった。清武代表は交流戦の日本ハム戦後、東京ドーム内でミーティングを開き、選手らにあらためて薬物使用について注意を徹底するよう指示した。
 NPBは昨季からドーピング検査を本格導入しており、昨年8月にリック・ガトームソン投手(ソフトバンク)が「のむ発毛剤」に含まれていたフィナステリドを服用、20日間の出場停止処分を受けており、ドーピング違反の発覚は2人目となった。
 NPBによると、アンフェタミンなど覚せい作用がある違法物質が検出された場合には、警察に通報する取り決めとなっている。今回も通報したが、警察からは処分保留を伝えられたという。
 ベネズエラ出身のゴンザレス内野手は2007年に巨人に入団し、昨季は25試合に出場。今季は23日に1軍登録を外れるまで32試合に出場していた。

 ▼ルイス・ゴンザレス選手の話 意図して禁止薬物を摂取したことはなく、1年間の処分は重すぎる。突きつけられた科学的根拠を否定するつもりはないが、処分は不当。今後のことは代理人と相談して決める。

 ▼巨人・原辰徳監督の話 素晴らしい選手だけに非常に残念。個人としてはゴンザレスを信じたいが、処分が出た以上は真摯に受け止め、残されたメンバーでしっかり戦っていく。

 ▼巨人・清武英利球団代表の話 意図した摂取ではないという言葉は信じたいが、ゴンザレスとは契約を解除する方針。選手には再三注意喚起してきただけに残念。ファンに深くおわびする。

 ▼根来泰周コミッショナー代行の話 選手個人にとってもスポーツ界にとっても大きな痛手。厳正に処分して再発防止を図っていくほかない。

 ◆ルイス・ゴンザレス 米大リーグでロッキーズに06年まで3年間在籍。通算291試合に出場して打率2割8分3厘、23本塁打、98打点をマーク。本来の内野に加えて外野もこなし、確実性がある攻守が評価され、07年に巨人へ入団した。ここまでの日本での2年間の通算成績は57試合に出場し、打率2割8分3厘、5本塁打、29打点。1メートル80、93キロ。右投げ右打ち。28歳。ベネズエラ出身。

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