イチロー誤審?に奮起 完ぺき盗塁

[ 2008年5月22日 06:00 ]

タイガース戦の1回、二盗を試みるが微妙な判定でアウトになるマリナーズのイチロー

 【マリナーズ8―12タイガース】マリナーズのイチローは20日(日本時間21日)のタイガース戦で4打数3安打。大リーグトップとなる21個目の盗塁も決めるなど、敗戦の中で孤軍奮闘の活躍を見せた。

 初回には中前打を放ち、すかさず二盗を試みたが、判定はアウト。リプレー映像では右足がタッチより早くベースに達したようにも見える微妙なタイミングでイチローは「ノー!ノー!」と必死に審判に詰め寄ったが、判定は覆らず連続盗塁成功は16で止まった。
 しかし、これで闘志に火がついた。「(タ軍に)やられたとは思っていないけど、審判にやられたから」。6回に再び遊撃内野安打で出塁すると、今度は完全に投手のモーションを盗んで二盗に成功。強肩捕手ロドリゲスが慌ててお手玉してしまうほどの完ぺきなスタートで「判定というよりも、アウトという結果に対してトライしておきたい気持ちはあった」と、してやったりの表情を見せた。
 だが、イチローの働きが勝利につながらないのが今年のマ軍。12失点の大敗に試合後は歯切れが悪く、今季5度目の1試合3安打についても「言う必要もないんじゃない」と悔しさをにじませた。

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2008年5月22日のニュース