松井秀 新婚パワーさく裂で2打点

[ 2008年4月30日 06:00 ]

<インディアンズ・ヤンキース>8回2死一塁 この日2打点目となるタイムリーツーベースを右中間に放つ松井

 【ヤンキース5―2インディアンス】ニューヨークに戻る日のゴジラには気をつけろ!ヤンキースの松井秀喜外野手(33)が28日(日本時間29日)のインディアンス戦に6番・左翼で3試合ぶりの出場。6回に一ゴロで勝ち越し点をもたらすと8回にも右中間へ適時二塁打。2打点の活躍でチームの連勝に貢献した。今季、遠征から新妻が待つニューヨークに帰る日の試合は3試合連続打点で、チームも全勝。新婚パワーさく裂で首脳陣にも勝負強さをアピールした。

左も打てるのに…松井秀2戦連続欠場(04月29日)

松井秀4号「いいスタートかも」(04月27日)

松井秀 4番に座って好調キープ(04月26日)

松井秀 4番で5試合連続安打(04月25日)

 移動の準備で慌ただしい球場通路が爆笑に包まれた。松井を囲む報道陣の輪にイ軍・小林が参加。目ざとく見つけた松井が「ニューヨークに帰る日は3試合とも打点を挙げていますね」の質問を「どうでしょう小林選手、その辺は」と、右腕に“ムチャ振り”した。
 意外な展開に一瞬、戸惑った小林だが「やはり愛妻の待つ家に帰るときは、気分がいいんじゃないでしょうか」と見事な切り返し。これには松井も「そういうことらしいですよ」と照れ笑いを浮かべた。
 新婚パワーが働いているのかどうかは分からないが、とにかくニューヨークへ帰る日のゴジラは勝負強い。この日は初対戦の左腕ラフェイから2点差を追いついた6回1死二、三塁の好機で高いバウンドの一ゴロを放ち今季3度目の決勝打点をマーク。8回2死一塁でも外角直球を引っ張り右中間へ出場8試合連続安打となるダメ押し二塁打を放った。
 「試合が始まれば気持ちは変わらない。でも(スイングが)全部強引といえば強引だった」と反省を口にしたが、これで先発に限れば10試合連続安打。前日、故障以外で初めて味わった2試合連続欠場の悔しさを晴らした。ジラルディ監督も個人名こそ出さなかったものの「どう打つかより、どこに打つかが大事なときもある」と逆転した6回のしぶとい打撃を評価した。
 チームは連勝で再び貯金1。4月では大リーグ史上最多となるロード18試合を、9勝9敗の五分で終えた。「これでニューヨークに戻ってゆっくりできる。あしたからの試合にいい形でつながってくれれば」。勝利打点という手土産を持って愛妻の待つニューヨークへ旅立った。

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2008年4月30日のニュース