阪神 新井サヨナラ本塁打!

[ 2008年4月30日 21:51 ]

1回阪神1死二塁、新井が左前に先制打を放つ

 【神6―5ヤ】阪神が今季2度目のサヨナラ勝ち。同点の9回、先頭の新井が決勝の2号ソロを左中間席に運び、二転三転の競り合いを制した。藤川が今季初勝利。ヤクルトは8回に追いつき、なお一死一、二塁で期待の田中が遊ゴロ併殺打に倒れた。

 高く舞い上がった打球が左中間席に消えるのを見届けると、新井は跳び上がって拳を高く突き上げた。5―5の9回。先頭で打席に入り、松岡のフォークボールをとらえた。「頼むから行ってくれと思いながら走った」。移籍後初のサヨナラ本塁打は、改装された甲子園のチーム第1号となった。

 岡田監督は背番号25が試合を決めると確信していた。9回表に同点にもかかわらず藤川を投入。守護神は期待通りに3人で完ぺきに抑えた。右翼から左翼へ浜風が吹く状況で、指揮官は「本塁打は右(打者)しかいない。新井しかいないと思っていた」と言う。読みがずばりと当たった。

 序盤からシーソーゲームが続く。3―4の6回に平野の三塁打で逆転し、得意の逃げ切る形に持ち込んだ。だが、八回に久保田が同点とされる。一転して嫌な流れとなったが、最後は新井の一発で勝利をつかんだ。

 新井にとっては昨年10月6日の横浜戦以来となる1試合4安打。「チームのみんな、ファンに乗せてもらっている」。屈託のない笑顔で、気持ちよさそうにファンの歓声を浴びた。

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2008年4月30日のニュース