月間MVPもらった!石川5勝目

[ 2008年4月30日 06:00 ]

<阪神・ヤクルト>7回裏無死一、二塁のピンチを無失点で切り抜けた石川(右)は、宮本と笑顔でタッチをかわす

 【ヤクルト4―1阪神】小兵左腕がマンモス甲子園で仁王立ちした。ヤクルト・石川が、8回を5安打1失点。ハーラー単独トップに立つ5勝目で、月間MVPの有力候補に名乗りを上げた。

 「初回に点を取ってもらって、その裏を抑えられてよかった。5勝?きょうだけ喜んであしたからまた頑張りたい」
 警戒していた好調赤星を4打数無安打と完ぺきに封じ、打線のつながりを断った。第4打席では外角ギリギリのスライダーを3球続け、2―1から外角低めの131キロ直球で見逃し三振。一度もバットを振らせなかった。捕手の福川は「リードしていて楽しい」と絶妙な制球力を絶賛した。
 入団年から5年連続2ケタ勝利が昨年(4勝)で途切れた。オフは走り込みを徹底。シーズン中もストレッチの量を増やし、体調管理を怠らない。「今までは打線におんぶに抱っこだった」という甘えが消え、今季6試合中5試合で7イニング以上を投げている。高津、石井一、藤井らが抜けたこともあり、投手キャプテンとして練習中は村中ら若手に率先してアドバイスを送っている。
 再び勝率は5割。高田監督は「ピッチャーが本当に頑張った。石川?彼で確実に(悪い流れを)止めているからね」と感謝しきりだ。今秋には第2子が誕生予定の石川は「いい形で秋を迎えるためにも勝っていかないと。言葉じゃなくて結果で引っ張りたい」。公称1メートル69の左腕はチームでも、家庭でも“大黒柱”の自覚十分だった。

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2008年4月30日のニュース