小久保が通算350本塁打

[ 2008年4月30日 21:44 ]

2回、通算350本塁打を達成し、花束を掲げるソフトバンク・小久保

 【ソ2-6西】あくまで通過点――。2回の第1打席でプロ野球21人目の通算350本塁打を達成したソフトバンクの小久保は「まだまだ打つつもりで野球をやっているから、区切りとも思わないし、特別な感慨はわかない」とコメントした。

 記録まであと1本に迫ってから、5試合足踏み。安打もこの打席まで13打席連続で出ていなかった。移動日の28日に漏らした「どこでもいいから打ちたい。350本くらいで意識している、と思われるのは悔しい」との言葉は、本音だろう。

 古巣ソフトバンクに戻って2年目。オフに左手首を手術し、開幕に間に合わなかった。その分、36歳のベテランは独自の調整法で、体と向き合っている。練習前の入念なマッサージを怠らず、ウオーミングアップも一人で行う。

 度重なるけがや巨人への無償トレード。小久保は自らを振り返り「決して順風満帆ではない」と言う。この日は、プロ入りした際、お世話になった故根本陸夫氏の命日。「僕が(ホークスに)入ったときの監督さん。多分、見届けてくれているでしょう」。かつての恩師の話題になったときは、少しだけ感慨にふけっていた。

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2008年4月30日のニュース