多田野もう1軍へ 先発デビューが濃厚

[ 2008年4月30日 06:00 ]

25日のイースタン楽天戦で実戦デビューした多田野

 日本ハムの大学・社会人ドラフト1巡目・多田野数人投手(28=前3Aサクラメント)が1軍に緊急昇格することになった。

 29日のロッテ戦で予告先発だった武田勝が試合前、ロッテの打撃練習中にベニーの打球を左手に受けて先発を回避。千葉県内の病院で検査の結果、左親指末節骨骨折と診断された。開幕3連勝中だった左腕の離脱。投手陣の危機に梨田監督は元メジャー腕に白羽の矢を立てた。

 多田野は1月の自主トレ中に転倒し左手首を骨折。リハビリで出遅れ、開幕も2軍スタートとなった。それでも今月25日のイースタン楽天戦(鎌ケ谷)で実戦初登板初先発。直球は140キロ前後ながら、多彩な変化球を駆使する貫禄の投球で4回を1安打1失点に抑えた。当初は5月2日の同ヤクルト戦(鎌ケ谷)で先発登板予定で吉井投手コーチも「(多田野は)どこかのタイミングで上げる可能性はある」と5月中旬の昇格は示唆していたが、武田勝の負傷で緊急昇格が決まった。

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2008年4月30日のニュース