ロッテ4連勝 清水が3戦連続完投で完封!

[ 2008年4月25日 21:10 ]

 【ロ5―0ソ】ロッテが4連勝。清水が危なげのない投球で3試合連続の完投勝利となる今季初完封。打線は1回に福浦の中犠飛で先制し、3回に大塚のランニング本塁打で2点を加えた。ソフトバンクは打線が振るわず、2試合連続の零敗で3連敗。

 ≪完ぺきじゃないのに…首かしげるエース≫清水はけげんそうな表情で快投を振り返る。「全然、完ぺきじゃない。97球でしょ。何でかな?」。確かにソフトバンク打線は低調ではあるが、自身もスライド登板の影響か、前回までの球威はなかった。そんな中でチームを4連勝に導く3試合連続完投、しかもこの球数での今季初完封に首をかしげるばかりだった。
 受けた捕手の言葉にその謎をひもとく鍵があった。「直球は良くなかったが、逆に変化球で腕が振れていた」と橋本。カットボール、シュート、フォークボール系…。いずれも小さいながら鋭く曲がる。まるで意志があるかのように直球の軌道からインパクトの直前に変化し、バットの芯を外した。奪三振は1個でも、ジャストミートの打球はほぼ皆無だった。
 さらに本人の口から核心に迫るセリフが出た。「良くないから丁寧にいっても甘くなる。どんどん攻めよう、と。相手が早打ちで初球から全力投球したのが良かったかな。次の登板があるか分からない気持ちで」。きれいな球筋も空振りでの三振も、自己満足などいらない。打ち取る結果こそがすべて。エース復権を印象付けた右腕は、32歳にして新境地を開きつつある。

 ≪復帰したばかり…多村痛い長期離脱≫ソフトバンクは2006年8月以来となる2試合連続の零敗。清水には昨季3割5分6厘と相性がよかったが、5回以降は毎回3人で攻撃を終えるなど、打線が不振を極めている。王監督は「打者が自分のスイングをさせてもらえなかった」と嘆いた。
 追い打ちをかけるように、腰痛から復帰したばかりの多村が、長期離脱することに。3回の守備で飛球を追った際、同僚の長谷川外野手と激突して右脚を負傷し、そのまま途中交代した。福岡市内の病院で精密検査を受けた結果、右の腓骨(ひこつ)骨折と診断された。入院はしないが、4~6週間の患部固定が必要で、前半戦での復帰は微妙な状況。
 多村は試合後、ギプスをつけた姿で球場に戻り、王監督へ報告。監督は「とりあえず1カ月はじっとしてないといけない」と見通しを語った。

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2008年4月25日のニュース