球児も勝ち越しも止まったけど虎は負けない

[ 2008年4月25日 06:00 ]

<中・神>最後を締めた藤川は矢野とがっちり握手

 【阪神2-2中日】今季最長の5時間1分の熱戦。阪神は負けなかった。打線は計18残塁。その拙攻をリリーフ陣がカバーし、延長12回の死闘の末、引き分けに持ち込んだ。最後の1イニングはセーブのつかない場面で守護神・藤川が登板。1安打無失点で締め、中日との首位決戦は1勝1敗1分けで終わった。開幕から続いていた連続カード勝ち越しは「7」で、藤川の連続試合セーブも「11」でストップ。そんな記録は途切れても、この引き分けには価値があるはずだ。

 先発・福原が4回の打席で犠打を試みた際に、投球を右手に当てて負傷降板。まさかのアクシデントを受けて渡辺、江草がマウンドに上がり、8回からは久保田が超ロングリリーフ。中継ぎでは04年8月21日のヤクルト戦(神宮)以来となる4イニングを投げ、2安打無失点に抑え込んだ。ここ3試合連続で失点していた中継ぎエースは「気力です。どうしても負けたくなかったし、チームにこれ以上迷惑をかけたくなかった」。連続試合セーブ記録がストップした藤川も「自分のことはどうでもいいです」と話した。

 「久保田サマサマよ。(記録のかかった)球児も行かないとしようがない。こういうゲーム展開やから」。岡田監督はぐったりとした表情で試合を振り返った。首位決戦は“痛み分け”。中日とはこれからもつばぜり合いが続くに違いない。

 ≪福原 右手人さし指骨折≫阪神・福原忍投手(31)が24日、先発登板した中日5回戦(ナゴヤドーム)の4回の打席で送りバント試みた際に投球を右手に当てて負傷。そのまま降板した。名古屋市内の病院で検査を受けた結果は「右手人さし指末節骨の骨折」で、キャッチボール再開まで6週間かかる見込み。岡田監督は「当分あかん。抹消だな」とし、25日に出場選手登録を抹消する。

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2008年4月25日のニュース