川村2年ぶり“締めて”横浜連敗ストップ

[ 2008年4月25日 21:12 ]

 【横3―2広】横浜が連敗を5で止めた。1―2の7回無死一、三塁から吉村の遊ゴロが野選を誘って同点。その後、1死満塁から仁志の遊ゴロが併殺崩れとなり、勝ち越した。川村が2年ぶりのセーブ。広島は中盤以降の再三の逸機が響いた。

 ≪がむしゃらに勝った≫鮮やかな勝利ではなかった。しかし、接戦を制して連敗を5で止めたことが何よりもうれしかった。横浜の大矢監督は「勢いのつく試合ができた」と久々に声を弾ませた。
 1点を追う7回、小関と内川の連打で無死一、三塁。吉村の遊ゴロが野選を誘って同点とし、1死満塁では仁志の遊ゴロが併殺崩れとなって勝ち越した。2回の同点三塁打など3安打1打点で勝利に貢献した内川は「チームの状態が思わしくない中で、何とかしようと思った」と気合を強調した。
 守備でもがむしゃらさが伝わってきた。三塁の村田は何度も好守をみせて先発ウッドをもり立て、中堅の金城も5回のピンチで飛球を滑り込んでキャッチし、追加点を許さなかった。チーム全体が連敗脱出に向けて集中していた。
 まだ借金は11もある。大矢監督は「打線が良ければ一気に点が入るが、いまはそこまでの状態ではない。しかし選手が動いてくれている。今度こそ、この勝ちをきっかけにしたい」と巻き返しを誓った。

 ≪梵の独断プレーが痛かった≫広島のブラウン監督が拙攻以上に「痛かった」と嘆いたのは、2―1の7回無死一、三塁での守りのミス。吉村の遊ゴロが野選となった場面だ。
 ベンチは「同点はやむなし」と判断し、二遊間に中間守備での併殺狙いを指示したが、遊撃の梵は独断で本塁へ送球し、セーフとした。これで傷口は広がり、逆転まで許すという最悪の結果を招いた。高内野守備コーチは「あの局面で本塁へ投げていいのは100パーセント、アウトにできるという時だけ」と苦言を呈した。

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2008年4月25日のニュース