坂本4安打!渡辺会長年俸大幅アップ約束

[ 2008年4月25日 06:00 ]

<巨・横>8回裏1死満塁 坂本は、中前適時打を放ち一塁で拍手

 【巨人6-2横浜】巨人の坂本は控えめにガッツポーズをつくった。8回1死満塁。カウント2―1から外角低めのスライダーをうまく拾った。打球は中前で弾んでプロ初の4安打。巨人で10代の1試合4安打は93年・松井秀(現ヤンキース)以来だ。決勝打の前日に続く活躍で打率は一気に・313まで上昇した。

 「(8回は)追い込まれていたので何とかしたいと思った。よくできてます」。2夜連続のお立ち台で19歳は自画自賛。1番打者として初回は左翼線二塁打。小笠原の先制3ランを呼び込んだ。2、7回にも単打でつないだ。1番に座って6試合の打率は・370。「塁に出てチャンスを広げるのが役目」と気負いのない思い切りの良さが好結果につながっている。

 年俸850万円の若武者が“巨大戦力”の中でトップの打率をキープ。観戦した渡辺球団会長も拍手を送ると「坂本の給料を上げてやらにゃいかん。850万円は安すぎる」とオフの大幅アップを約束した。昨年5月31日のソフトバンク戦(東京ドーム)では代打の代打で逆転満塁弾を放った矢野に「この一発は1000万円以上の価値」と発言。実際、同年オフの契約更改交渉で2000万円増につながった。うれしい会長発言に坂本も「上げてくれるならうれしい」と素直に喜んだ。

 東京ドーム元年の88年生まれ。20年の時を経て通算700勝に貢献した坂本は「阪神に3連勝できるように頑張ります」。きょう25日からは阪神3連戦。首位を快走する猛虎に臆することなく、若武者が切り込んでいく。

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2008年4月25日のニュース