山井じゃなくて川井?Gスピード10敗

[ 2008年4月17日 06:00 ]

<中・巨>1回からピンチを迎えた内海(中央)のもとに集まる巨人ナイン

 【巨人1-6中日】開幕16試合目での10敗到達は84年以来24年ぶり。巨人は球団史上3度目の“スピード記録”に原監督の歯切れは悪かった。「内海?うーん。ねえ。そうだねえ…」。5秒間の沈黙の後「1人1人がもっとパワーアップするということ。そうじゃないと相手となかなか四つに組ませてもらえない」とナイン全員に奮起を促した。

 試合前の打撃練習では山井を想定し、主力組は右の打撃投手を打ち込んでいた。だが、フタを開けてみれば先発はプロ未勝利の左腕・川井。スタメン表を交換した後、村田打撃コーチは「先発・川井!」と叫んだ。初回に3安打を集中し1点を先制したが、2死二、三塁からゴンザレスが遊飛に倒れ、追加点ならず。その後は6回まで3安打無得点。左打者が内角シュートでゴロの山を築かされた。

 6回無死一塁、小笠原の打席ではランエンドヒットを仕掛けたが、強い打球が二塁正面に飛び、併殺打。結局、初回のスミ1に終わり、伊原ヘッドコーチは「強いチームはツキがある。弱いチームにはツキがない」と嘆いた。相手先発については「読みづらくないよ。川井でミーティングもしている」としたが、篠塚打撃コーチは「両方想定していた。シュートがあることは分かっていたけど、映像が少ないから」とデータ不足で崩せなかったことを悔やんだ。

 先発の内海は6回途中6失点でKO。前日の上原に続き、2枚看板がそろって打ち込まれ、首位・阪神との差は今季最大の7・5ゲームに開いた。17日の第3戦はグライシンガーが先発予定。ライバル・中日相手に組んだ必勝ローテーションで借金完済を狙ったが、逆に借金は5に膨らんだ。シーズンはまだ序盤だが、早くも今季を占う一戦になる。

 ≪内海 6失点2敗≫巨人の内海が5回0/3を6失点で2敗目を喫した。初回から制球に苦しみ和田、中村紀に適時打を浴びて3失点。6回は先頭のウッズから簡単に3連打を許して降板した。初回に打線が先制した試合のリズムもぶち壊した左腕は「調子?分からないです…」とガックリ。前日の上原(4回0/3を6失点)に続く主戦投手の乱調。尾花投手総合コーチは「(ボールが)高く高く行ったところをやられたね」と暗い表情で語った。

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2008年4月17日のニュース