野茂 イチロー斬りも4失点で降格ピンチ

[ 2008年4月17日 06:00 ]

マリナーズ戦の4回、イチローと対決するロイヤルズの野茂

 【ロイヤルズ6-11マリナーズ】ロイヤルズの野茂英雄投手(39)がマリナーズ戦で今季2試合目の登板。同点に追いついた直後の4回無死一塁から2番手で救援し、この回、イチローとの3年ぶりの対決が実現した。

 連打で1点を勝ち越され、なおも無死二、三塁。外角を中心に攻め、最後はカウント2―2から“伝家の宝刀”フォークで空振り三振に斬った。メジャー初対決はイチローがマリナーズに移籍した1年目の01年だが、当時とは2人の置かれた立場は全く違う。イチローについては「アウトを取れて良かったですけど。気を緩められないのも他の選手と変わらないし(特別な感情は)ない」と関心を示さなかった。

 野茂にとっては「個人対個人」よりも、今はメジャー生き残りを懸ける必死の身。だが、結果は厳しいものとなった。次打者に犠飛を許すと、5回は二塁打と連続四球で無死満塁とし、降板した。3番手が走者をすべて還したために1回を3安打4失点。「(走者を)自分で出したと思えば一緒。先頭をきっちり取って抑えたかった」と無念の表情で振り返った。

 防御率は13・50。ヒルマン監督が「雪崩に襲われた」と野茂の乱調を例えれば、いつもは笑顔のマクルア投手コーチも「しばらく投げておらず体がさびついていた」と厳しい評価を口にした。中継ぎとして結果を残せず、今季2試合目にして早くもマイナー降格の危機に直面。「せっかくいいところで使ってもらったのに結果を出せなくて残念」と、野茂は珍しく弱気な言葉を漏らした。

続きを表示

2008年4月17日のニュース