岩隈に3勝目 楽天“雨中の大爆勝”

[ 2008年4月17日 21:46 ]

8回、ダメ押しの3ランを放った鉄平を迎える楽天・岩隈

 【楽11―2ロ】楽天が大勝。2回に鉄平の2点二塁打などで3点を先取し、8回には鉄平の3ランで突き放した。鉄平は6打点。岩隈は8回を10奪三振2失点で3勝目。楽天の敵地での連敗は8で止まった。ロッテは4連勝でストップした。

 ≪エースの自覚「やる気満々だった」≫雨でぬかるむマウンドでスパイクには泥がまとわりつく。ボールも滑る。楽天の岩隈は、高めに浮きがちになる悪条件をものともしない対応能力を見せつけた。
 低めへの制球力にほぼ揺らぎはなく、6回まで失策が絡んでの2失点のみ。7回にはしっかりと制御されたフォークボールで早坂から10個目の三振を奪う。「要所をフォークで三振が取れた。先頭打者を取るのがテーマで、それもしっかりできた」。中止になってもおかしくない状況下で8回を自責点0の力投だった。
 「(試合前から)やる気は満々だった。ロードで連敗していたので、何とか勝ちたい気持ちもあった」と岩隈。降り続いた雨も、チームの敵地での相性の悪さも、すべてを克服した127球に、野村監督は「本当に頑張った。まして味方(の守備)に足を引っ張られたのに」と素直に褒めた。
 防御率は0・46となり、ダルビッシュ(日本ハム)を抜いて再びトップに躍り出た。「投手として意識しているところ(部門)。いい争いができればな、と」。かつて指揮官が“ガラス”と形容した右腕。もう、その面影はない。

 ≪ロッテ 試合もスタンドも“お寒い”…≫ロッテは雨の影響で1万人を切った観衆と同様、お寒い内容で大敗し、連勝も止まった。
 両先発の最近の状態を考えると、試合前から分は悪かった。さらに、練習中から雨は降っていたが、球団は試合を強行した。楽天と比べて投打にまったく力を発揮できず、バレンタイン監督は「(悪条件は)相手も一緒。相手はマイナス面がなかったと思う」とあきらめ顔だった。

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2008年4月17日のニュース