肉断ち矢野 4番で生き残りアピール

[ 2008年2月15日 06:00 ]

紅白戦の2回、右中間に2塁打を放ち滑りこむ巨人・矢野

 巨人・矢野謙次外野手(27)が宮崎キャンプ第4クール初日の14日、若手のB組メンバーで行われた紅白戦で白組の4番・右翼で先発出場し、1安打1四球2得点。開幕1軍生き残りをアピールした。

 2回、先頭で打席に入ると2―1から外角直球を右中間に。浅い当たりで迷わず二塁を陥れ「ナイスランでしたね。打球の方向は練習でもやっているので、意識はあっちでした」。6回2死では、同じく2―1から低めの変化球を見極めて四球で出塁。全得点に絡んだ。

 「初回で代えられなくてよかった」の言葉に気持ちがこもっていた。昨年は紅白戦初戦の第1打席でバントのサインを見落とし、進塁打も打てずに交代を告げられた。その反省から、フリー打撃では右打ちに専念している。4回の第2打席では内角球を強引に流し打ち。バットを折られて二飛となったが、引っ張った打球はゼロ。初の実戦でも課題克服に徹した。

 こだわりは肉体にも及ぶ。オフから肉を断ち、野菜中心の食生活を徹底している。「外食しても主にサラダとか食いまくってます。葉っぱは体にいいですから」。野菜ソムリエの資格を持つ嘉子夫人のサポートもあり、体重は2キロ減の80キロ。休日前以外は禁酒も敢行して体の切れが増した。

 原監督は「彼はやはり格からいくと上の選手だからね」と満足げ。活躍が認められて主力組のA班が参加する、15日の紅白戦スタメンもゲット。野菜マン・矢野が、スーパーボディーで外野の一角を狙う。

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2008年2月15日のニュース