つなぎの4番・サブローが2連発!

[ 2008年2月15日 06:00 ]

紅白戦でサブローは2本目となる右翼線本塁打を放つ

 つなぎの4番がパワーで魅せた。ロッテのサブロー外野手(31)が14日、石垣島キャンプ3度目の紅白戦に白組の4番で出場。右方向へ2打席連続アーチを放った。

 「無理して引っ張らず右へという意識。いい感じで打てました。この感覚を大事にしたい」

 まずは2回。エース小林宏の初球の直球を叩き、ライナーで右翼ネット中段に突き刺した。そして4回。今度は高木の初球を再び右翼へ運んだ。自身2度目の紅白戦はわずか2球。2スイングで存在感を強烈にアピールだ。

 昨年12月の北京五輪予選でも発揮した1球への集中力。台湾戦での同点スクイズのような小技もできれば大技もある、まさにマルチ4番だ。日本代表ではヤクルト・青木の打撃理論を吸収。今キャンプでは「腰に目やバットがついている感じ。腰でとらえて腰で飛ばす感覚」で振り込んでいる。昨季は中堅から右方向への本塁打はゼロ。“青木打法”の効果は、逆方向への飛距離アップにもつながっている。

 バレンタイン監督も「今まで右方向へパワーを出せていなかったが、どの方向にも力強い打球を飛ばしている。スター選手の道に踏み込もうとしている」と賛辞を惜しまない。それでもサブローは「つないでいくという意識は変わらない」と言った。必要ならバントもやる。変わらぬ勝負強さに磨きをかける長打力。つなぎの4番は今年も頼もしい。

 ≪成瀬 2回無失点4K!≫初の開幕投手を目指すロッテの成瀬が、白組の2番手で登板。ズレータに二塁打を喫したものの、打者7人から4三振を奪い2回無失点に封じた。「制球がいまひとつ」としながら、直球はシーズン中とほぼ同じ最速137キロを計測。「里崎さんにはスピンが利いていると言われた。いい感じに仕上がってきた」。キャンプ序盤はスロー調整だった左腕が、いよいよトップモードに入ってきた。

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2008年2月15日のニュース