稀勢の里「忘れられない大阪場所になった」 左肩痛みは「ほぼほぼない」

[ 2017年3月27日 11:18 ]

優勝を一面で報じた27日付スポニチを手にし、少しはにかむ横綱・稀勢の里
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 大相撲春場所で2場所連続2度目の優勝を果たした新横綱の稀勢の里(30=田子ノ浦部屋)が27日、田子ノ浦部屋宿舎のある大阪市港区の築港高野山釈迦院で一夜明け会見に臨んだ。

 テレビカメラ7台、70人を超える報道陣が集まる中で、稀勢の里は午前10時10分すぎに会見場となった本堂に登場。「ようやく終わったなという感じ」と15日間、優勝決定戦を含めて16番取った新横綱場所の感想を語った。

 13日目の日馬富士戦で左肩付近を負傷して救急車で大阪市内の病院に搬送されながら、千秋楽まで務め上げ、本割と優勝決定戦で照ノ富士に連勝しての優勝。新横綱の優勝は95年初場所の貴乃花以来で22年ぶり8人目となった。日本国民に感動を与えた張本人も「忘れられない大阪場所になった。横綱土俵入りもそうですし、(これまでと)全く違うことがあった」と振り返った。

 負傷した直後は左腕をまったく動かせず、休場危機に陥ったが、決定戦では今できることを出し切ることに集中した。「上(上半身)がダメなら下(下半身)でやろうと。下半身の出来がよかったし、疲れはなかった。最後は気持ちだけで」。優勝決定戦ではもろ差しを許して土俵際に追い詰められたが、諦めない気持ちが逆転の右小手投げにつながった。

 17年ぶりの4横綱時代。今場所は西の2番目だったが、夏場所では東の正位となる。「相撲界に入った以上、それを目標にやってきたし、また、そこに満足することなく上を目指していきたい」と決意を新たにした。

 ケガは新たに検査を受けなければ詳細が判明しないもようだが、痛みは「ほぼほぼない」という。今後のスケジュールについては「休むのも稽古のうち。相撲のことを考えて、休むなり稽古するなり、一番いい状態になるようにしたい」と話した。

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