高安、兄弟子Vに号泣「凄いの一言」次は俺!来場所大関獲り

[ 2017年3月27日 07:28 ]

大相撲春場所千秋楽 ( 2017年3月26日    エディオンアリーナ大阪 )

雨の降る中、高安(左)とオープンカーに乗り込み万歳する稀勢の里
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 支度部屋のテレビで兄弟子の優勝決定戦を見ていた高安が、思わず声を上げた。「よしっ!」。勝ち名乗りを受ける稀勢の里を見ると、もう涙が止まらない。人目もはばからず号泣した。

 「凄いの一言です。もう一回(優勝の)景色を見せてもらえます。ありがとうございます。本当に感動しました」

 兄弟子が初優勝した初場所は、高安も白鵬を破るなどして“援護射撃”で貢献。「高安のおかげだ」と稀勢の里から感謝され、泣いた。今回も高安が6日目に照ノ富士を破ったことが、結果的に奇跡の逆転のお膳立てとなった。

 今度は自分の番だ。千秋楽で玉鷲を寄り切り、12勝目。3度目の殊勲賞も獲得した。初場所と合わせて合計23勝。昇進の目安は直近3場所で33勝以上とされており、5月の夏場所で10勝すれば到達できる計算だ。この日、二所ノ関審判部長(元大関・若嶋津)も「私はそう思っています。地力がついてきた」と来場所が大関獲りの場所となることを明言した。初の大関獲りだった昨年九州場所では負け越したが、今度こそ兄弟子に番付でも近づく。

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2017年3月27日のニュース