東海大逆転で決勝 いざ帝京大戦!1点差で敗れた6年前の雪辱だ

[ 2016年1月3日 05:30 ]

<明大・東海大>後半28分、テビタ・タタウの同点トライに沸く東海大フィフティーン

ラグビー大学選手権最終ステージ準決勝 東海大28―19明大

(1月2日 秩父宮)
 20歳の誕生日に聖地・秩父宮で大学公式戦デビュー。しかも、2トライの活躍で明大にトドメを刺し、東海大を6季ぶり2度目の決勝進出へと導いた。トンガ出身の1年生No・8テビタ・タタフは、たどたどしさが残る日本語で「足は痛さがちょっと残っている。でも出たら痛くても頑張る」と話した。

 全国制覇5度の名門・目黒学院初のトンガ人留学生として22年ぶりの花園出場に貢献。強烈なタックルと突破力を武器に東海大でも1年から期待されたが、昨年8月の夏合宿で左膝前十字じん帯断裂の重症を負い、「今年は出られないかもと思った」。しかし、懸命のリハビリと驚異的な回復力で大学選手権準決勝のメンバー入りを果たすと、後半14分に同じ目黒学院出身のNo・8モエアキオラ(1年)と交代でピッチに入った。

 14―19の後半28分、崩れかけたモールでボールをキープし、インゴールまで運んで同点トライ。ゴールが決まり逆転した同33分にもモールサイドを突破して中央に飛び込み、試合を決めた。後半37分で交代し「出たら足を狙われるかもしれないけど、短い時間ならいくらでも頑張れる。状態は80~90%ぐらい」。自身が不在の間に本来CTBのモエアキオラがNo・8のレギュラーを獲得して「不安だった」と明かしたが、「いつもより人がいっぱいで(高校の)先輩も来てくれてうれしかった」と顔をほころばせた。

 「体力的に20分以上は使わないと決めていた。出ないで済むなら出さないつもりだったが、アタ(モエアキオラ)が明大に効いてなかったので早めに代えた」。木村季由監督は時間限定のインパクトプレーヤーと説明した上で「2トライとはビックリ」と活躍を称えた。決勝の相手は6年前に13―14の1点差で敗れた王者・帝京大。東海大悲願の初優勝の切り札は「決勝へ向けてもう一回リハビリして、いいパフォーマンスを見せたい」と意気込んだ。

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2016年1月3日のニュース