小平智、本気の肉体改造 賞金王&海外視野に筋肉痛と戦う日々

[ 2016年1月3日 08:35 ]

肉体改造に取り組んでいる小平智

 男子ゴルフの小平智(26=Admiral)が肉体改造に取り組んでいる。昨季は日本オープンでメジャー2勝目、ツアー通算3勝目を挙げて賞金ランクは自己最高の9位。飛躍の1年となった。しかし小平自身は全く満足していない。

 2016年の目標を「賞金王になりたい。日本ツアーの賞金王は日本人がなるものだと思っているから」とツアーの頂点に定めている。そして視線の先には海外がある。

 「世界ランキングを上げて、マスターズに20歳台のうちに出場したい。アジアの試合にも積極的に出たい。欧州ツアーのQT(出場予選会)にも挑戦したい」。1メートル72、70キロと小柄ながら昨季のドライビングディスタンスは286・2ヤードでランク24位。日本なら飛ばす部類に入る。しかし米ツアーに置き換えると125位相当。ツアー全体の平均287・7ヤードにも及ばない。世界で戦うためにはトレーニングで体を鍛えるしかない。小平はそう感じているのだ。

 日本シリーズJTカップ終了後からトレーナーの指導でウエートを使った週3回の筋力トレーニングに着手。「結構ハードで2日間は筋肉痛で動けなくなるくらい」というほど徹底的に体をいじめ抜いている。

 シーズン終了時に18%だった体脂肪率を12~13%まで絞るのが目標。「ただ体重を落とすと飛距離も落ちる。脂肪を3キロ落として筋肉を3キロ増やす。筋肉を付けすぎるとスイングのバランスが崩れる。ゴルフに必要な筋肉を鍛えたい」。4月の国内開幕戦東建ホームメイト・カップまでは筋肉痛と闘う日々を送る。

 全ては良い成績を残すため。だが、それだけではない。「ゴルフは楽なスポーツと見られがち。でもシーズンを通して戦うには体力が必要。ゴルファーもトレーニングしていると思われるようにしないといけない」。

 ゴルフは格闘技のように体をぶつけ合うわけではないし、マラソンのように2時間以上も走りっ放しというわけでもない。だがシーズンを戦い抜くには他の競技と同じようにトレーニングを積む必要がある。そのことを自らがアピールしてゴルフのイメージアップにつなげようというわけだ。

 もともと引き締まった逆三角形の男性的なボディーの持ち主。フィットしたウエアが良く似合う。今季はさらに進化した姿でコースに現れるはず。オフの努力の跡を見るのが今から楽しみだ。(福永 稔彦)

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2016年1月3日のニュース