青学大、抜群の総合力 波乱あるなら6区か 金哲彦氏解説

[ 2016年1月3日 07:10 ]

往路優勝を決め表彰を受けた(右から)青学大・原監督、1区・久保田、2区・一色、3区・秋山、5区・神野、内村主務

第92回箱根駅伝

(1月2日 東京・大手町~箱根・芦ノ湖、往路5区間107・5キロ)
 青学大の往路Vのポイントになったのは1区の久保田だ。最初の区間で久保田がしっかり走ってくれたおかげで、2区以降の選手が伸び伸びと走ることができた。駅伝は何よりも「流れ」が大事。最初に出遅れた駒大などとは対照的だった。もう一つはやはり総合力だろう。昨年は神野頼みのところがあったが、今年は全員が均等に力をつけており、いわゆるつなぎの区間が見当たらない。3区の秋山にしてもチーム内ではそんなに上の立場ではないのだろうが、それでいてあの走りができるのだから強いのは当たり前だ。

 復路もよほどのことがない限り青学大が逃げ切る公算が大きいが、もし波乱があるとすれば6区だろう。東洋大の口町がスタートからしばらく続く上りで爆発的な走りを見せ、その勢いで一気に山を下れば何かが起こるかもしれない。もちろん6区で青学大を抜くのは無理だが、せめて1分差まで迫れば面白い。逆に青学大は6区である程度の差を保てれば、後の区間は「前半は無理せず後半にペースアップ」という王道の走りで逃げ切れるだろう。(駅伝マラソン解説者)

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2016年1月3日のニュース