日本、初V!ソチへ弾み 鈴木が自己ベストで決めた

[ 2012年4月22日 06:00 ]

キスアンドクライで声援に応える鈴木(手前)ら日本のメンバー

フィギュアスケート 世界国別対抗戦最終日

(4月21日 東京・国立代々木競技場)
 ベテランが決めた。女子フリーで世界選手権銅メダリストの鈴木明子(27=邦和スポーツランド)が120・28点をマーク。合計を自己ベストの187・79点とし、185・72点だった世界女王のカロリーナ・コストナー(25=イタリア)を抑えてトップ。各種目の順位をポイント化して争う団体戦で日本は55点で初優勝し、団体戦が採用される14年ソチ五輪へ弾みをつけた。

 みんなで喜びを分かち合った。最終種目の女子フリー。17歳・村上がミスを連発したものの、27歳の鈴木が自己ベストを叩き出した。「決していい出来じゃなかったけど、チームに貢献できてうれしい。みんなの声援に背中を押されました」。後半のジャンプにミスが出たものの、世界選手権を制したコストナーを上回って女子でトップ。3年前の09年大会では3位だった日本を初優勝に導き「ホントにうれしい」と大きな目を輝かせた。

 団体戦は14年ソチ五輪で新種目として採用される。カナダ人のトランが日本国籍を取得しない限り、ペアの高橋成・トラン組は五輪に出場できないが、今大会を制したことは夢舞台に向けて好材料だ。「チームで頑張れたのは本当に良かった。凄く楽しかったし、いい経験ができた」と村上。主将を務めた高橋は「1人じゃないなと感じた。(ソチでも)心強くプレッシャーを感じずにできるんじゃないかな」と手応えを強調し「個々の能力を上げていくことが大事」と締めくくった。ソチを見据えて、全員がレベルアップを図る。

 ≪今大会のルール≫参加は6カ国で各国シングルに男女2人ずつ、ペアとアイスダンスに1組ずつが出場。シングルは1位12点から12位1点、ペアとアイスダンスは1位12点から6位7点までのポイントに換算し、各種目の合計ポイントの合計で優勝を争う。

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