トラン、日本国籍取得へ 日本代表でソチ五輪目指す

[ 2012年4月22日 19:24 ]

エキシビションで演技する高橋、トラン組

 フィギュアスケートのペアで高橋成美(20)=木下ク=と組んで3月の世界選手権で銅メダルを獲得したカナダ人のマービン・トラン(21)が、日本代表として2014年ソチ冬季五輪に出場するため日本国籍取得を目指すことが22日、分かった。

 同選手に近い関係者は、トランが今季の活躍で自信を深め「日本の一員として五輪に出たいという気持ちになった」と明かした。ソチ五輪で初採用される団体戦と同じような方式で争われた世界国別対抗戦で日本の初優勝に貢献したトランは同日、「五輪は誰もが目指す目標。チームに貢献できることが分かった」と話した。

 日本国籍取得には「5年以上日本に住所を有すること」など諸条件を満たす必要があり、現状ではトランのソチ五輪出場は厳しい。ただ、特別な功労があった外国人には特例が認められるケースもあり、日本スケート連盟の橋本聖子会長も支援する考えを示した。

 ソチ五輪の団体は、日本で唯一のペアである高橋、トラン組が出場できなければ、日本のメダル獲得は難しいとみられている。

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2012年4月22日のニュース