西田2大会連続の五輪逃し、大粒の涙…第一線から退く意向

[ 2012年4月22日 06:00 ]

男子エペ準々決勝で敗れ、悔しそうな西田

 フェンシングのロンドン五輪アジア・オセアニア最終予選最終日は21日、和歌山ビッグウエーブで行われ、男子エペで世界ランキング59位の西田祥吾(ネクサス)は準々決勝で同111位のベトナム選手に13―15で惜敗、2大会連続の五輪代表を逃した。29歳の西田は試合後、同じ会場で行われるアジア選手権(22~27日)を最後に第一線から退く意向を明らかにした。最終予選に出場した日本勢3選手のうち五輪出場権を獲得したのは、女子エペの中野希望(大垣共立銀行)だけだった。

 男子エペで北京五輪に続く代表を逃した西田は大粒の涙を流しながら「今まで一緒にやってきた仲間が応援してくれて、本当にもう…」と声を震わせた。3位以内に入れば五輪出場決定だったが、準々決勝で初対戦の格下にてこずった。「間合いを感じることができなかった。焦って前に出てしまった」という。しばらく立ち上がれないほどの落胆ぶりだった。五輪への挑戦が終わり、アジア選手権後に引退することを明かした。鹿児島県出身の西田は「後輩たちに最後にしっかり伝えたい」と感慨深げに話した。

続きを表示

2012年4月22日のニュース