日本、チームで5大会連続の五輪!ギリギリ全種目出場死守

[ 2012年4月22日 06:00 ]

チームのフリールーティンでウクライナを上回り、抱き合って喜ぶ日本

シンクロナイズドスイミング 五輪世界最終予選第4日

(4月21日 ロンドン水泳センター)
 チームのフリールーティン(FR)が行われ、日本はテクニカルルーティン(TR)で同点の3位だったウクライナを上回り、合計186・880点の3位で、5大会連続の五輪出場を決めた。小林千紗、乾友紀子(ともに井村シンクロク)ら9人が五輪代表に決まった。五輪で採用された84年大会以来続けている全種目出場を伸ばした。20日のデュエットFRでは、小林千紗、酒井麻里子(東京シンクロク)組が4位で出場枠を獲得した。

 約4分、全身全霊を込めた演技が終わった。FRの得点はライバルのウクライナを0・230点上回った。日本はぎりぎりの3位で出場権を獲得し、五輪全種目出場の伝統を死守。涙で駆け寄った選手たちを花牟礼雅美チームリーダーはプールサイドで「本当によくやった」と抱き寄せた。

 異なるイメージの曲をつなぎ合わせた多彩な演技構成。緑の水着をまとった8人は、2日前のTRとは見違えるほど躍動感にあふれていた。スタミナが課題だった最後の脚技も持ちこたえた。

 TRではウクライナに並ばれ、本来得意とする技の正確さで劣った。前日のデュエットFRではウクライナに初めて敗れ、ライバルに大きく流れが傾いた。だが「気持ちを切り替え、絶対に勝つという執念を持ち続けた」と主将の小林。五輪未経験の若い選手たちは土壇場で日本シンクロ界を受け継ぐ底力を見せた。

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2012年4月22日のニュース