藍 今季初Vに王手!2位と3打差、さあ“3度目の正直”

[ 2012年4月22日 06:00 ]

第3日、2番でティーショットを放つ宮里

USLPGAツアー ロッテ選手権第3日

(4月20日 米ハワイ州カポレイ コオリナGC=6421ヤード、パー72)
 宮里藍(26=サントリー)が今季初優勝に王手をかけた。首位タイからスタートした宮里は強風下で4バーディー、2ボギーの70と粘り強くスコアを伸ばし、通算10アンダーで2位と3打差の単独首位に浮上した。最終日を首位で迎えるのは今季3度目。過去2回はいずれも優勝をさらわれたヤニ・ツェン(23=台湾)に4打差をつけ、今度こその思いで3度目の正直に挑む。

 リーダーボードにそうそうたる顔ぶれが出そろった。ヤニ・ツェン、申ジエ、カー、そして宮里藍。一昨年のオチョア引退から世界ランク1位を争ってきた4人。実力者がひしめく優勝争いで宮里が首位に立った。

 2日目よりさらに強い風、時折突風が吹く難しいコンディションでは、しっかりとした力がなければスコアは出せない。「いいスコアを出した次の日は気持ちのコントロールも難しい。あまり先走らないように、一生懸命自分を引き留めてプレーした」。前日はノーボギーの65と猛チャージ。その余韻を引きずることなく、心もプレーも冷静にコントロールした。

 5番パー5では追い風に乗せてピン右10メートルに2オン。これを2パットで沈めてバーディーが先行した。その後はパットが決まらず我慢を強いられたが、一進一退の展開でも淡々とプレーし続けた。すると今週2番目の難度を誇る18番パー4で残り154ヤードから7Iで1メートルにぴたりとつけバーディーで締めくくった。

 2位とは3打差。「上位にいるのはいい選手ばかりだし、このツアーでは3打差はあってないようなもの」と言うように、最も警戒すべきは4打差の4位にいる現世界1位のツェン・ヤニだ。同じく単独首位だった2月のホンダLPGAでは、1打差をひっくり返されて2位。先月のRRドネリー・ファウンダーズ杯でも首位タイで迎えた最終日に1打突き放されて2位。今回は4打のリードだが「今の彼女に4打差は関係ない。追いかけてくるものだと思っている」と気を引き締める。

 「自分のやるべきことはフェアウエーに打ってグリーンにいってカップに入れるだけ。そういうふうにシンプルにゴルフができればいい」。念願の今季初優勝へ。ヤニ・ツェンの影におびえず、自らのスタイルを貫いて逃げ切りを図る。

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2012年4月22日のニュース