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【芝浦工業大学】学生が企画・デザインしたドアノッカーが商品化

[ 2016年10月14日 05:30 ]

耳に心地よく、本来のキツツキに近い音を探った
Photo By 提供写真

 芝浦工業大学(東京都港区/学長村上雅人)大学院理工学研究科機械工学専攻2年の大沢拓也さんが、コミュニケーションをより楽しく円滑にするドアノッカー「キツツキ」をデザインし、アッシュコンセプト株式会社(台東区蔵前/代表取締役名児耶秀美)から商品化された。

 “日本のデザイン力と技術力を世界に発信する”ものづくりを行っている同社は、次世代を担う学生に理論と実践を経験する機会を創る産学連携コンペティション「MUSABI Product Design Competition(MAUコンペ)」を武蔵野美術大学とともに開催している。本商品はMAUコンペ2014入選作品であり、学生と同社の共同で商品化が実現した。

 「ノック=コミュニケーション」と捉え、より楽しく行えるプロダクトを作りたいと考えていた大沢さん。キツツキが木をつく音は仲間同士のコミュニケーション手段でもあることに着想を得て、環境システム学科4年時の菊池誠教授による建築・環境デザイン演習で、「キツツキ」として製品企画を設計した。それをブラッシュアップし、MAUコンペ2014に応募。入選後、アッシュコンセプトの担当者と打ち合わせを重ねながら、商品化に取り組んだ。

 どの角度からも鳥に見えるフォルムと、空間内に溶け込みながらドアノッカーとしてさりげない存在感があるデザインを検討。3Dプリンタによって多くの試作品を作成し、感性評価アンケート等を用いて心地よい音を実現する最小限の構造検討などの調整を繰り返し行った。

 現在はアッシュコンセプト運営のデザインプロダクトショップKONCENT(コンセント)を中心に販売を行っており、今後はインテリアショップなどの販路開拓につなげていく予定。授業をきっかけに、学生の熱意で実現した本プロジェクト。芝浦工業大学としても、意欲ある学生の想いに応えるため引き続きさまざまなサポートを提供していく。

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