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【芝浦工業大学】業界初、構造物への補修材散布にドローン導入

[ 2016年2月19日 05:30 ]

4本のノズルから補修材を散布できるドローン
Photo By 提供写真

 芝浦工業大学土木工学科の伊代田岳史准教授は、西武建設株式会社(埼玉県所沢市、代表取締役:宮本文夫)と共同で、ドローンを用いて人手の届かないコンクリート構造物に必要な水や補修剤を散布できる仕組みを構築した。

 近年、カメラ撮影や打音調査を用いて建物や橋梁のひび割れなどを検知する「点検ドローン」については開発が進められているものの、そのひび割れに対し処置剤を施すなどの「補修ドローン」は、議論・検討が進んでおらず前例がなかった。

 伊代田准教授は、構造物に対する適切な補修材料や補修方法、これを実現するためのドローン運用方法に関するアイデアを提供し、現場の声を聞きつつ実現に向けて企業と検討を進め、試作機を製作した。今後は、散布の精度向上、自律航行を可能にするなどの改良を行いながら「点検ドローン」との相互活用・連携や異なる環境の現場に適応した機体を開発・実用化し、建設業界初の構造物の維持管理方法の確立を目指していく。

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