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流経柏、体の強さで主導権…PK戦制し8強入り

[ 2011年1月3日 18:59 ]

 【高校サッカー 流通経大柏1―1(PK1―3)前橋育英】互いに体をぶつけ合う激しい攻防の末、PK戦にもつれた好勝負を制した。流通経大柏が強豪の前橋育英を下し、8強入り。本田監督は「先制して逃げ切れるかなと思ったけど、冷や冷やしましたね」と笑顔を見せた。

 前半7分に相手のミスを突いて先制。中盤の素早く厳しい寄せで相手の好機の芽を摘み、主導権を握った。後半はクリアミスから失点したが、Jリーグ1部(J1)名古屋入りが決まっているMF吉田を投入して悪い流れを食い止めた。PKはGK緒方が2本セーブする活躍で、粘る相手を振り切った。
 3大会前に初優勝したチームは軽快なパス回しが武器だったが、今季は球際で当たり負けしない体の強さが特徴。練習から激しくボールを奪い合うことが裏目に出て、攻撃の要の吉田は初戦前日の1日に紅白戦で左足の小指を骨折した。それでも、痛みをこらえてピッチに立つ背番号14は「そういう面が自分たちの強さだし、練習からやらないと球際は強くならない」と力を込める。
 189センチの長身で空中戦の競り合いで強さを発揮した主将のDF増田は「接戦を勝ち切れたので波に乗れる」とうなずいた。3大会前も準々決勝で東福岡にPK勝ちして勢いづいた。持ち味を出して難敵を退け、全国制覇に一歩近づいた。

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2011年1月3日のニュース