内田がサプライズ参加「先生や友達に会いに来ました」

日本代表合流前に母校・清水東で汗を流した内田篤人（右）

　日本代表ＤＦ内田篤人（２２＝シャルケ）が２日、「サプライズ」の母校訪問でアジア杯に向け、意欲を新たにした。毎年、清水東高の初蹴りに顔を出す内田だが、この日は代表の再集合日。同校関係者も「今年は来ないのでは」と予想していたが、函南の実家から足を運び、２年先輩の磐田ＦＷ荒田らとともに後輩とのミニゲームに汗を流した。

　「先生や友達に会いに来ました」。年末は３１日まで代表合宿。アジア杯後は会場のカタールから直接ドイツに戻る可能性が高い。さらなる飛躍に向けても、リフレッシュできる恩師や旧友との再会は欠かせなかった。

　「今年はまず、ケガなく試合に出続けること」。既にＣＬの舞台に立つなど、主力を担いつつも慢心などない。日本人選手の相次ぐドイツ移籍を歓迎する一方で「日本人対決は意識しない。試合に勝つだけ」。アジア杯に向けても「チームが勝てればいい。自分のプレーは、あまり気にしていない。チームが上に行けるように」。優勝の文字は封印。プロへの道を切り開いた「原点」のグラウンドで不言実行を期した。