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「清商」の名前残して…名波氏が大岩氏が水野が母校愛アピール

[ 2011年1月3日 15:08 ]

ループシュートを放つ名波氏(中央)。左は大岩氏

 高校サッカーの名門、静岡県の清水商で2日、新春恒例の初蹴りが行われ、元日本代表MF名波浩氏(38)ら多くのJリーガーらが参加。13年4月に庵原高と統合が決まっているが、名波氏らOBが「現校名を存続させてほしい」と呼びかけた。

 多くのJリーガーを輩出している清水商だけに、今年で最後になるかもしれない初蹴りには名波氏のほか、元日の天皇杯で優勝して現役引退の花道を飾った元日本代表DFで鹿島の大岩氏、天皇杯で準優勝した清水のDF平岡、ギリシャ1部リーグのイラクリスから清水入りするMF小林、新潟のDF菊地、柏のMF水野ら現役選手も姿を見せた。

 静岡市立の清水商は2年後の13年4月に県立庵原と統合し、静岡市立の新しい高校としてスタートすることが決まっている。清水商関係者によると、現清水商に隣接する場所に新校舎を建設するため、年内にも着工する可能性があり、サッカー部のグラウンドが来年の初蹴りで使えるかどうか分からないという。

 輩出したJリーガーは全国屈指。この日は姿を見せなかったが、磐田のGK川口、清水のMF小野ら日本サッカーをけん引した選手は数え切れない。水野は「もしキヨショウの名前がなくなるなら、本当に残念なこと。サッカーで歴史を刻んだ校名ですからね」と、話した。

 名波氏は「校舎が取り壊されることや、合併は社会の流れで仕方のないことだが、ボクは強い愛校心を持っている。キヨショウという響きが好きだし、校名は残していただきたい」と訴えた。大岩氏も「このグラウンドに立つと生き返りますね。キヨショウという名前が残る可能性があるなら、なんでも協力したい」と今後は校名存続のために、全国の清水商OBらに声を掛けていくことも検討している。

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2011年1月3日のニュース