藤井正弘の血統トピック

“黄金配合の黄金世代”レジェンド  

[ 2015年9月16日 05:30 ]

 13日の阪神5Rで新馬勝ちを収めたメイケイレジェンドは、ステイゴールド×メジロマックイーンのいわゆる“黄金配合”の産物。この配合の馬がデビュー戦を白星で飾ったのは意外なことに、11年7月9日のゴールドシップ以来、実に4年ぶりだった。

 当コラムで初めてステイゴールドとメジロマックイーンの特異な好相性を取り上げたのは、この配合のフェイトフルウォーが同期オルフェーヴルに先んじて重賞勝ち馬となった11年京成杯の翌週。記事は「とにかく、出走した4頭全馬が新馬を勝ち上がっているのだから、この配合パターンはニックスと考えるのが自然で、生産界でもひそかなブームとなる可能性がある」と結ばれていたのだが、同年の種付けで生まれた現3歳世代6頭の“ステイ・マック配合馬”は、最も新しい顕彰馬の全弟となったアッシュゴールド以外未勝利。後に重賞級まで台頭するアッシュゴールドも新馬勝ちは逃していた。一枚看板ゴールドシップの存在と「母オリエンタルアート」の頑張りが目隠しになっている感じで当代随一の爆裂ニックスも現実には少々威光に陰りが見えるのである。

 メイケイレジェンドはオルフェーヴルが3冠を達成した翌12年春の種付け。ブームの頂点で生産された現2歳は、他にも12日の中山でデビュー(3着)したヤマニンリュウセイなど、計10頭を数える“黄金配合の黄金世代”ともいえる。クラシック級の大物が潜んでいる可能性大だ。 (サラブレッド血統センター)

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